「異質」の成長遂げる太陽ファルマ

長期低迷に喘ぐ既存製薬企業との「決定的な違い」

2020年6月15日号

　　　　　　　　　　　　　　　　　本店所在地は埼玉県比企郡嵐山町の嵐山事業所　会社設立から満3歳にもならない長期収載品企業・太陽ファルマの伸長が著しい。直近の業績は、同社の親会社である太陽ホールディングスが開示した20年3月期決算の医療・医薬品セグメントの情報によると、売上高が182億1500万円（前年度比2.38倍）、同営業利益は12億8600万円（前年は3億5100万円の赤字）だった。長期収載品企業が低迷する環境を考えると、異質の振る舞いと言える。急成長の背景にはいかなるメカニズムが働いているのか。　太陽ファルマは17年8月、「総合化学企業への飛躍」という中期目標を掲げた太陽HDによって、資本金1000万円で設立された。このとき、製薬業界の大半の人間が太陽ファルマの“野望”を過小評価した。メディアの反応も概ね冷たかった。その名が一躍脚光を浴... 　　　　　　　　　　　　　　　　　本店所在地は埼玉県比企郡嵐山町の嵐山事業所　会社設立から満3歳にもならない長期収載品企業・太陽ファルマの伸長が著しい。直近の業績は、同社の親会社である太陽ホールディングスが開示した20年3月期決算の医療・医薬品セグメントの情報によると、売上高が182億1500万円（前年度比2.38倍）、同営業利益は12億8600万円（前年は3億5100万円の赤字）だった。長期収載品企業が低迷する環境を考えると、異質の振る舞いと言える。急成長の背景にはいかなるメカニズムが働いているのか。　太陽ファルマは17年8月、「総合化学企業への飛躍」という中期目標を掲げた太陽HDによって、資本金1000万円で設立された。このとき、製薬業界の大半の人間が太陽ファルマの“野望”を過小評価した。メディアの反応も概ね冷たかった。その名が一躍脚光を浴び

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