激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値
エーザイ 「神経」「がん」に絞り込む
パテントクリフの修復途上
2020年6月15日号
製薬企業にとってパテントクリフは避けられないことだが、それが成長をけん引してきた大型製品であれば影響も甚大だ。これを経験した代表格がエーザイである。00年代のエーザイは97年12月に発売した抗潰瘍剤「パリエット」、99年11月に発売したアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」の自社開発品の2枚看板がグローバル展開で大型化の道を歩み、売上高も急拡大した。
01年3月期の総売上高は3617億円だったが、このうち早くもパリエットが547億円、アリセプトが711億円と、2製品で35%占める規模になっていた。その後は海外市場の伸びによってブロックバスター化し、この寄与で10年3月期の総売上高は現状でなお過去最高の8031億円を記録した。9年間で2.22倍の成長だ。うちパリエットは1480億円、アリセプトは3228億円、両製品合わせて4708億円と9年間で3.74倍、構成比...
製薬企業にとってパテントクリフは避けられないことだが、それが成長をけん引してきた大型製品であれば影響も甚大だ。これを経験した代表格がエーザイである。00年代のエーザイは97年12月に発売した抗潰瘍剤「パリエット」、99年11月に発売したアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」の自社開発品の2枚看板がグローバル展開で大型化の道を歩み、売上高も急拡大した。
01年3月期の総売上高は3617億円だったが、このうち早くもパリエットが547億円、アリセプトが711億円と、2製品で35%占める規模になっていた。その後は海外市場の伸びによってブロックバスター化し、この寄与で10年3月期の総売上高は現状でなお過去最高の8031億円を記録した。9年間で2.22倍の成長だ。うちパリエットは1480億円、アリセプトは3228億円、両製品合わせて4708億円と9年間で3.74倍、構成比は59
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