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医政羅針盤

「戦後」経済の見通しと医療機関経営

山形大学大学院医学系研究科 医療政策学講座教授 村上正泰

2020年6月15日号

                 国内需要はどのように変化していくのか  5月25日に緊急事態宣言が全国で解除され、欧米と比較すると相対的には少ない感染者数・死亡者数で、新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)の流行を当面は乗り切れそうな状況だ。だが、これで終わったのではなく、今後の第2波、第3波があり得ることを前提とすれば、過度の楽観は禁物である。  こうしたなか、医療機関の経営に大打撃が生じている。COVIDー19患者に対応する病院が逼迫し、過酷な状況に置かれたことは改めて指摘するまでもない。だが、それ以外の医療機関でも、物資不足が続くなかで院内感染対策に神経を尖らせて対応しており、一般の患者への診療を大幅に制限せざるを得なかった。日本医師会と日本病院会などの四病院団体協議会、全国医学部長病院長会議などから、受診抑制に伴う...                  国内需要はどのように変化していくのか  5月25日に緊急事態宣言が全国で解除され、欧米と比較すると相対的には少ない感染者数・死亡者数で、新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)の流行を当面は乗り切れそうな状況だ。だが、これで終わったのではなく、今後の第2波、第3波があり得ることを前提とすれば、過度の楽観は禁物である。  こうしたなか、医療機関の経営に大打撃が生じている。COVIDー19患者に対応する病院が逼迫し、過酷な状況に置かれたことは改めて指摘するまでもない。だが、それ以外の医療機関でも、物資不足が続くなかで院内感染対策に神経を尖らせて対応しており、一般の患者への診療を大幅に制限せざるを得なかった。日本医師会と日本病院会などの四病院団体協議会、全国医学部長病院長会議などから、受診抑制に伴う経

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