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「診療費の差額」が不揃いだったワケ

第6回 DPC患者データと電子カルテデータによる分析:仮説①

独立行政法人国立病院機構東京医療センター 政策医療企画研究部 臨床疫学研究室 研究員 丹野清美

2020年6月15日号

 前回5月15日号(第5回)で紹介した経過を経て、倫理審査委員会による審査が通り、研究スタートの承認を得た。 ①同一診断群における「診療費の差額」(DPC総診療費と出来高換算した総診療費の差額)のバラつきは、医師により違いがある ②①で違いが出た診断群において、医師の意識によって、「診療費の差額」のばらつきの大きさは異なる  以上の仮説を検証するデータ分析を行うために、いよいよ研究始動だ。仮説を検証するためのデータ分析の方法は表1のとおり。今回は仮説の順番、すなわち表1のデータ分析に沿って、仮説①のデータ分析とその結果を報告したい。  同一診断群における「診療費の差額」ということで、まずはDPC患者データと医事課作成の電子カルテ患者データを結合したデータセットから、分析対象患者の抽出を行った。分析対象患...  前回5月15日号(第5回)で紹介した経過を経て、倫理審査委員会による審査が通り、研究スタートの承認を得た。 ①同一診断群における「診療費の差額」(DPC総診療費と出来高換算した総診療費の差額)のバラつきは、医師により違いがある ②①で違いが出た診断群において、医師の意識によって、「診療費の差額」のばらつきの大きさは異なる  以上の仮説を検証するデータ分析を行うために、いよいよ研究始動だ。仮説を検証するためのデータ分析の方法は表1のとおり。今回は仮説の順番、すなわち表1のデータ分析に沿って、仮説①のデータ分析とその結果を報告したい。  同一診断群における「診療費の差額」ということで、まずはDPC患者データと医事課作成の電子カルテ患者データを結合したデータセットから、分析対象患者の抽出を行った。分析対象患者は

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