Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
新型コロナで再考「地域医療の価値と将来」
第82回 新たな協働の時代にMRは貢献できるか
ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子
2020年6月15日号
地域のクリニックから患者が消えた。薬局に勤務している筆者が見たところ、近隣診療所の待合室は閑散としており、患者は中の様子を見ながら恐る恐る入っていく。平日の昼間は6割以上の減少と言っても過言ではない。地域のクリニックは月1回の受診患者も多く、急に60日処方や90日処方に切り替えることは患者にも医師にも意外と難しい。インターネット受診や電話受診、リモート処方箋は慣れている医師や患者であれば、大きな負担なく実施できるツールであるが、地域密着型クリニックでは、やはり対面を望む患者が多い。
市中病院と異なり、新型コロナ対策のための医療者の防護服や医療用マスクの確保、患者のゾーニングなどは、小さなクリニックではできそうもない。緊急事態宣言の間、内視鏡検査の実施は非常に厳しいものがあった。定期的に一定数の内視鏡検査を行うことで設備投資を回収...
地域のクリニックから患者が消えた。薬局に勤務している筆者が見たところ、近隣診療所の待合室は閑散としており、患者は中の様子を見ながら恐る恐る入っていく。平日の昼間は6割以上の減少と言っても過言ではない。地域のクリニックは月1回の受診患者も多く、急に60日処方や90日処方に切り替えることは患者にも医師にも意外と難しい。インターネット受診や電話受診、リモート処方箋は慣れている医師や患者であれば、大きな負担なく実施できるツールであるが、地域密着型クリニックでは、やはり対面を望む患者が多い。
市中病院と異なり、新型コロナ対策のための医療者の防護服や医療用マスクの確保、患者のゾーニングなどは、小さなクリニックではできそうもない。緊急事態宣言の間、内視鏡検査の実施は非常に厳しいものがあった。定期的に一定数の内視鏡検査を行うことで設備投資を回収し
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