医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

「医師以外」に目を向けたシドニー大調査チームの功績

第20回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2020年6月15日号

 前回、前々回とオーストラリアの製薬マネー公開体制について概説した。オーストラリアに特徴的なのは、このトピックについて精力的かつ継続的に活動している研究チームが存在することだ。シドニー大学のリサ  ベロ氏とそのグループは、同国の製薬マネーについて影響力ある調査を続けてきた。  ベロ氏のチームが取り組んできた特徴的なテーマとして、医師以外の医療職と製薬企業との金銭的な関係がある。一般に製薬企業は、処方権を持つ医師に対して販売促進活動を行ってきたが、近年は看護師や薬剤師など医師以外の職種に対しても販売促進活動を行うことが明らかになっている。米国のOpen Paymentsプログラムと異なり、オーストラリアのシステムは、医師以外の医療者における製薬企業との金銭的な関係についても公開していることがあり、ベロ氏らはその規模や背景を解明すべ...  前回、前々回とオーストラリアの製薬マネー公開体制について概説した。オーストラリアに特徴的なのは、このトピックについて精力的かつ継続的に活動している研究チームが存在することだ。シドニー大学のリサ  ベロ氏とそのグループは、同国の製薬マネーについて影響力ある調査を続けてきた。  ベロ氏のチームが取り組んできた特徴的なテーマとして、医師以外の医療職と製薬企業との金銭的な関係がある。一般に製薬企業は、処方権を持つ医師に対して販売促進活動を行ってきたが、近年は看護師や薬剤師など医師以外の職種に対しても販売促進活動を行うことが明らかになっている。米国のOpen Paymentsプログラムと異なり、オーストラリアのシステムは、医師以外の医療者における製薬企業との金銭的な関係についても公開していることがあり、ベロ氏らはその規模や背景を解明すべく

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