医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

国家医療保障局の役割

第38回 診療行為の対価はどう決めらるのか

シード・プランニング 沈友敏

2020年6月15日号

 中国には、日本の中央社会保険医療協議会(中医協)のような組織があるのだろうか。医薬品の保険収載、薬価算定や診療報酬改定といった政策はどの部門で行われるのだろうか。このような疑問を持つ人は多いと思う。  今回は、中医協のような任務を担う国家医療保障局(NHSA、National Healthcare Security Administration)を紹介する。  NHSAは、18年3月に行われた中央省庁の再編を機に創設された国務院の直属行政機関だ(図)。組織規模はそれほど大きくない。編成人員は80人にとどまっているが、医薬品業界にとっては、大きな存在と言っても過言ではない。  その役割は、これまで複数の省庁に分散されていた、①医薬品及び医療サービスの価格(国家発展改革委員会)、②都市部勤労者及び住民の医療保険制度(人力資源社会保障部)、③新型農村合作...  中国には、日本の中央社会保険医療協議会(中医協)のような組織があるのだろうか。医薬品の保険収載、薬価算定や診療報酬改定といった政策はどの部門で行われるのだろうか。このような疑問を持つ人は多いと思う。  今回は、中医協のような任務を担う国家医療保障局(NHSA、National Healthcare Security Administration)を紹介する。  NHSAは、18年3月に行われた中央省庁の再編を機に創設された国務院の直属行政機関だ(図)。組織規模はそれほど大きくない。編成人員は80人にとどまっているが、医薬品業界にとっては、大きな存在と言っても過言ではない。  その役割は、これまで複数の省庁に分散されていた、①医薬品及び医療サービスの価格(国家発展改革委員会)、②都市部勤労者及び住民の医療保険制度(人力資源社会保障部)、③新型農村合作医

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