医薬経済オンライン

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「格差社会」に突入した中堅製薬会社

新型コロナ禍でさらに拡大の様相

2020年7月1日号

「『勝負あり』と見られているかもしれないが、そうは思わない。挽回していきたい」  5月12日、大阪本社で会見した小野薬品の相良暁社長は強気な姿勢を崩さなかった。同日発表した19年度業績では、主力品の抗PD―1抗体「オプジーボ」の売上高が前期比▲33億円の873億円に終わった。競合品であるMSDの抗PD―1抗体「キイトルーダ」の売上げは1358億円(薬価ベース、IQVIA調査)に上り、大きく水を開けられた。それでも相良社長は、適応追加やアジア市場の獲得によって「巻き返しも可能」と鼻息は荒い。  米ブリストル・マイヤーズスクイブと提携関係にあるとはいえ、グローバル大手の米メルクと渡り合おうとしている。長年1500億円前後を彷徨っていた売上高は、15年のオプジーボ上市を機に、16年度は2447億円に急拡大。20年度予想は3030億円に達する見込みで、準大手の協和キリンの... 「『勝負あり』と見られているかもしれないが、そうは思わない。挽回していきたい」  5月12日、大阪本社で会見した小野薬品の相良暁社長は強気な姿勢を崩さなかった。同日発表した19年度業績では、主力品の抗PD―1抗体「オプジーボ」の売上高が前期比▲33億円の873億円に終わった。競合品であるMSDの抗PD―1抗体「キイトルーダ」の売上げは1358億円(薬価ベース、IQVIA調査)に上り、大きく水を開けられた。それでも相良社長は、適応追加やアジア市場の獲得によって「巻き返しも可能」と鼻息は荒い。  米ブリストル・マイヤーズスクイブと提携関係にあるとはいえ、グローバル大手の米メルクと渡り合おうとしている。長年1500億円前後を彷徨っていた売上高は、15年のオプジーボ上市を機に、16年度は2447億円に急拡大。20年度予想は3030億円に達する見込みで、準大手の協和キリンの背

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