医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

第一三共は「内憂外患」を振り切れるか

悪化する経営環境、問われる眞鍋社長の「真価」

2020年7月1日号

中山氏(左)が去り眞鍋社長の双肩に  野球に例えれば、乱投で降板した先発投手を緊急リリーフしてみたら、外国人の助っ人を含む味方の打線にも助けられ、9回裏まで投げ切った──といったところであろうか。6月15日に都内で開かれた定時株主総会後の取締役会で、10年間に及んだ第一三共の舵取りを終えて常勤顧問に退いた、中山讓治前代表取締役会長のことである。CEОの座は1年前に眞鍋淳社長に譲っており、経営の最終イニングは、普段は辛口も辞さないメディアより健闘を称えられるなかで、継投を締めくくった。  中山氏が社長に就いた10年当時、第一三共の経営は会社発足6年目にしてデッドロックに陥っていた。循環器系を中心とした新薬と、幅広い後発品をグローバル展開するという「ハイブリッド経営」に綻びが生じ、社内の人心も旧三共系、旧第一製薬系に分かれて競うな... 中山氏(左)が去り眞鍋社長の双肩に  野球に例えれば、乱投で降板した先発投手を緊急リリーフしてみたら、外国人の助っ人を含む味方の打線にも助けられ、9回裏まで投げ切った──といったところであろうか。6月15日に都内で開かれた定時株主総会後の取締役会で、10年間に及んだ第一三共の舵取りを終えて常勤顧問に退いた、中山讓治前代表取締役会長のことである。CEОの座は1年前に眞鍋淳社長に譲っており、経営の最終イニングは、普段は辛口も辞さないメディアより健闘を称えられるなかで、継投を締めくくった。  中山氏が社長に就いた10年当時、第一三共の経営は会社発足6年目にしてデッドロックに陥っていた。循環器系を中心とした新薬と、幅広い後発品をグローバル展開するという「ハイブリッド経営」に綻びが生じ、社内の人心も旧三共系、旧第一製薬系に分かれて競うなど

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence