看護学者から見た個別化医療とグローバリズム
本質をわかっていない人たちと見ない人たち
第35回 妙に自信満々の有識者は何とかならないのか
大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ
2020年7月1日号
我が家には6月15日にアベノマスクが届いた。どうやら最後の便だったらしい。いまとなっては、いや最初から必要なかった。しかし、政策というものを子どもたちに伝えるよい教材なので保管しておく。首相にマスク配っとけばいいでしょうと進言したとされる経済産業省の某氏はこの事態をどう見たのか。「失敗した」と思うのか、意に介さないのか、聞いてみたい。張本人は、あっけらかんとしているかもしれない。人の言うことを気にしているようでは、官僚や政治家などは務まらない。何の利害関係もない国民の言葉など何でもないことなのだ。国民や現場を“わかった気〟になっている人が意思決定の場にいると結構キツイのだ。
医療・介護現場にも、こういう「っポイ人」はあちこちいる。いろんな自治体や企業の取り組みの内容を見ていると、いいことを言っているけど、「っポイよね」というの...
我が家には6月15日にアベノマスクが届いた。どうやら最後の便だったらしい。いまとなっては、いや最初から必要なかった。しかし、政策というものを子どもたちに伝えるよい教材なので保管しておく。首相にマスク配っとけばいいでしょうと進言したとされる経済産業省の某氏はこの事態をどう見たのか。「失敗した」と思うのか、意に介さないのか、聞いてみたい。張本人は、あっけらかんとしているかもしれない。人の言うことを気にしているようでは、官僚や政治家などは務まらない。何の利害関係もない国民の言葉など何でもないことなのだ。国民や現場を“わかった気〟になっている人が意思決定の場にいると結構キツイのだ。
医療・介護現場にも、こういう「っポイ人」はあちこちいる。いろんな自治体や企業の取り組みの内容を見ていると、いいことを言っているけど、「っポイよね」というのが
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