平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
コロナ関連危機と自衛隊の現状
第103回
琉球大学医学部 非常勤講師 照井資規
2020年7月1日号
OECD(経済協力開発機構)の19年の統計によれば、日本の病床100床あたりの医師数は先進7ヵ国の中で群を抜いて少なく、イタリアの6分の1、米国の4分の1である。日本はイタリアを凌ぐ超高齢社会であり、感染爆発が起きれば、先進諸国のなかで最悪の事態になりかねないのが現状だ。
反対に、人口あたりの医療機器の数は先進7ヵ国で群を抜いて多く、医療機器の多さが死亡率の低さを辛うじて維持していたのが4月の危機を乗り切った真相だろう。新型肺炎患者数が医療従事者の対応能力を超えたとたんに他国以上の医療崩壊が生じる寸前だった。
筆者は、日本で欧米ほど新型コロナウイルスの感染が拡大しなかった最大の原因は、日本が経済難民を受け入れなかったことにあると考えている。難民にもスマートフォンが普及し、GPS機能を活用してアフリカ大陸から北欧まで難民が移動でき...
OECD(経済協力開発機構)の19年の統計によれば、日本の病床100床あたりの医師数は先進7ヵ国の中で群を抜いて少なく、イタリアの6分の1、米国の4分の1である。日本はイタリアを凌ぐ超高齢社会であり、感染爆発が起きれば、先進諸国のなかで最悪の事態になりかねないのが現状だ。
反対に、人口あたりの医療機器の数は先進7ヵ国で群を抜いて多く、医療機器の多さが死亡率の低さを辛うじて維持していたのが4月の危機を乗り切った真相だろう。新型肺炎患者数が医療従事者の対応能力を超えたとたんに他国以上の医療崩壊が生じる寸前だった。
筆者は、日本で欧米ほど新型コロナウイルスの感染が拡大しなかった最大の原因は、日本が経済難民を受け入れなかったことにあると考えている。難民にもスマートフォンが普及し、GPS機能を活用してアフリカ大陸から北欧まで難民が移動できる
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