医薬経済オンライン

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経営陣のためにある武田薬品の「ガバナンス」

左顧右眄する社外取締役とメディアの罪

2020年7月15日号

 武田薬品の経営の中枢メンバーは、とりあえず、胸を撫でおろしている頃に違いない。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて開催自体がリスクとなるなか、6月24日に強行した同社の定時株主総会。その顛末は本誌7月1日号で報じた通りだが、いわゆる「三密」状態の発生を回避しながら、併せてここ数年来、目の上のたんこぶとなっていた「武田薬品の将来を考える会」の動きも封じ込めることに成功したからだ。今後、株価の長期低迷に堪忍袋の緒が切れた投資家などから株の売り浴びせなどを受けない限り、向こう1年ほどは得手勝手な振る舞いを許されることになるだろう。  18年春以降、シャイアーの併呑とPMI(買収後の統合プロセス)に血道を上げる国内製薬業界の「王者」武田。ただ足元は“背伸び経営”を精一杯続けている無理からか、高いプライドとは裏腹に、綻びが止ま...  武田薬品の経営の中枢メンバーは、とりあえず、胸を撫でおろしている頃に違いない。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて開催自体がリスクとなるなか、6月24日に強行した同社の定時株主総会。その顛末は本誌7月1日号で報じた通りだが、いわゆる「三密」状態の発生を回避しながら、併せてここ数年来、目の上のたんこぶとなっていた「武田薬品の将来を考える会」の動きも封じ込めることに成功したからだ。今後、株価の長期低迷に堪忍袋の緒が切れた投資家などから株の売り浴びせなどを受けない限り、向こう1年ほどは得手勝手な振る舞いを許されることになるだろう。  18年春以降、シャイアーの併呑とPMI(買収後の統合プロセス)に血道を上げる国内製薬業界の「王者」武田。ただ足元は“背伸び経営”を精一杯続けている無理からか、高いプライドとは裏腹に、綻びが止まら

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