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「医師の意識」をグループ化してみた

第7回 DPC患者データと電子カルテデータによる分析:仮説②

独立行政法人国立病院機構東京医療センター 政策医療企画研究部 臨床疫学研究室 研究員 丹野清美

2020年7月15日号

 前回6月15日号(第6回)では、筆者が立てた2つの仮説のうち、医師ごとに「診療費の差額」にバラつきが生じているのかを検証するデータ分析とその結果を報告した。 ① 同一診断群における「診療費の差額」(DPC総診療費と出来高換算した総診療費の差額)のばらつきは、医師により違いがある。  仮説①の結果は、悪性腫瘍ではなく良性疾患のほうで、同一診断群における「診療費の差額」は、医師によって明らかに大きなバラつきがあるというものであった。 ② ①において違いが出た診断群において、医師の意識によって、「診療費の差額」のバラつきの大きさは異なる。  今回は、いよいよ本題である「医師の意識によって『診療費の差額』のバラつき具合に違いは出るのか」を明らかにした、仮説②のデータ分析と結果の報告だ。前回紹介した分析方法(表1)か...  前回6月15日号(第6回)では、筆者が立てた2つの仮説のうち、医師ごとに「診療費の差額」にバラつきが生じているのかを検証するデータ分析とその結果を報告した。 ① 同一診断群における「診療費の差額」(DPC総診療費と出来高換算した総診療費の差額)のばらつきは、医師により違いがある。  仮説①の結果は、悪性腫瘍ではなく良性疾患のほうで、同一診断群における「診療費の差額」は、医師によって明らかに大きなバラつきがあるというものであった。 ② ①において違いが出た診断群において、医師の意識によって、「診療費の差額」のバラつきの大きさは異なる。  今回は、いよいよ本題である「医師の意識によって『診療費の差額』のバラつき具合に違いは出るのか」を明らかにした、仮説②のデータ分析と結果の報告だ。前回紹介した分析方法(表1)から分

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