時流遡航
哲学の脇道遊行記 実践的思考法の裏を眺め楽しむ
第20回 ─改めて「ポエム」というものの意義を考える─
2020年7月15日号
国語教育への関心は薄い
近頃は幾分理想主義がかった言論や提案がなされたりすると、「それはポエムだ!」という冷笑的な批判が行われることも少なくありません。しかもこの独特の言い回しは、SNSなどを介して若年層を中心に多用されているようです。
その言葉の裏には、「現実性に欠けた綺麗事の世界の話で、自分たちの生活には無縁なのだ」という意味が込められてもいます。わずかでも詩歌の世界に触れ、そこに詠み込められている深い思いに些かの関心でも持ったうえでのことならまだしも、その類の表現体には無関心な人々が偉そうにそんな言葉を吐いたりするのは甚だ不謹慎な話でしょう。詩人や歌人、俳人らはこの際少しくらいは声を上げ、ポエムを愚弄する輩を諌めたほうがよいのかもしれません。
昨今の高等学校の国語教育の現場などでは、文学や文...
国語教育への関心は薄い
近頃は幾分理想主義がかった言論や提案がなされたりすると、「それはポエムだ!」という冷笑的な批判が行われることも少なくありません。しかもこの独特の言い回しは、SNSなどを介して若年層を中心に多用されているようです。
その言葉の裏には、「現実性に欠けた綺麗事の世界の話で、自分たちの生活には無縁なのだ」という意味が込められてもいます。わずかでも詩歌の世界に触れ、そこに詠み込められている深い思いに些かの関心でも持ったうえでのことならまだしも、その類の表現体には無関心な人々が偉そうにそんな言葉を吐いたりするのは甚だ不謹慎な話でしょう。詩人や歌人、俳人らはこの際少しくらいは声を上げ、ポエムを愚弄する輩を諌めたほうがよいのかもしれません。
昨今の高等学校の国語教育の現場などでは、文学や文芸作
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