平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
自衛隊内の犯罪が減らない理由①
第104回
琉球大学医学部 非常勤講師 照井資規
2020年7月15日号
防衛省は7月7日、九州の豪雨被害に対処する自衛隊の災害派遣の規模を、現行の1万人態勢から2万人態勢に拡大すると発表した。道路冠水などで孤立状態となった熊本県球磨村に陸自隊員が徒歩で水、食料などを届けている様子が報道されているとおり、防衛組織としての本領が発揮されている。
いかなる組織も時代の変化に合わせていかなければならない。だが、それには善し悪しがあるもので、現在自衛隊に起きている変化は好ましくないものだ。
そのひとつは募集対象者の年齢上限を26歳から32歳に引き上げたこと。もうひとつは女性隊員の配置制限の撤廃だ。これらの施策は組織を複雑化させてしまうため、戦力発揮の障害となる恐れがある。兵器が高度化し、戦闘の様相も複雑化しつつあるなかでは、組織はよりシンプルでなければ柔軟に対処することが難しくなる。
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防衛省は7月7日、九州の豪雨被害に対処する自衛隊の災害派遣の規模を、現行の1万人態勢から2万人態勢に拡大すると発表した。道路冠水などで孤立状態となった熊本県球磨村に陸自隊員が徒歩で水、食料などを届けている様子が報道されているとおり、防衛組織としての本領が発揮されている。
いかなる組織も時代の変化に合わせていかなければならない。だが、それには善し悪しがあるもので、現在自衛隊に起きている変化は好ましくないものだ。
そのひとつは募集対象者の年齢上限を26歳から32歳に引き上げたこと。もうひとつは女性隊員の配置制限の撤廃だ。これらの施策は組織を複雑化させてしまうため、戦力発揮の障害となる恐れがある。兵器が高度化し、戦闘の様相も複雑化しつつあるなかでは、組織はよりシンプルでなければ柔軟に対処することが難しくなる。
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