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眺望 医薬街道

「見せかけ」に過ぎない協会けんぽの黒字収支

近藤正觀

2020年7月15日号

 全国健康保険協会(協会けんぽ)は7月3日、19年度決算が5399億円の黒字になる見込みと発表した。10年連続の黒字となる。収入は前年度から5235憶円増加し、10兆8697億円(5.1%増)だった。保険料収入が9兆5939億円(4.9%増)、国庫補助などが1兆2113億円、その他645億円だった。支出は全体で10兆3298億円(5.9%増)で、うち保険給付費が6兆3668億円(6.1%増)、拠出金などが3兆6246億円(3.6%増)、その他が3383億円だった。  保険料収入は4510憶円増加した。保険料を負担する被保険者数が4.4%増加したことによる。しかし、4.4%のうち2.1%は大規模健康保険組合(人材派遣健康保険組合)の解散による増加で一時的なものだ。健保組合の拠出金負担に耐えられない組合は今後も解散していくだろう。国庫補助などは263億円増加している。  他方、保険給付費6兆3668億円のう...  全国健康保険協会(協会けんぽ)は7月3日、19年度決算が5399億円の黒字になる見込みと発表した。10年連続の黒字となる。収入は前年度から5235憶円増加し、10兆8697億円(5.1%増)だった。保険料収入が9兆5939億円(4.9%増)、国庫補助などが1兆2113億円、その他645億円だった。支出は全体で10兆3298億円(5.9%増)で、うち保険給付費が6兆3668億円(6.1%増)、拠出金などが3兆6246億円(3.6%増)、その他が3383億円だった。  保険料収入は4510憶円増加した。保険料を負担する被保険者数が4.4%増加したことによる。しかし、4.4%のうち2.1%は大規模健康保険組合(人材派遣健康保険組合)の解散による増加で一時的なものだ。健保組合の拠出金負担に耐えられない組合は今後も解散していくだろう。国庫補助などは263億円増加している。  他方、保険給付費6兆3668億円のうち

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