医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

売上増には最大薬効の抗がん剤が第一

第160回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2020年7月15日号

 筆者は毎年、日本のメーカーの3月期決算が発表される5月下旬~6月に世界のメーカーランキング、世界の大型医薬品ランキング(3億ドル以上)、薬効別のランキング(公表されている全製品)をまとめている。19年に医薬品売上高が100億ドルを超えるメーカーは22社あり、それらの合計は6067億ドルだった。同じ22社合計の前期比では5.7%増だが、買収で消えたシャイアーとセルジーンの18年の売上高を前期に加えて比較すると0.3%増で、わずか18億ドルしか増えていない。大手22社で考えるとパテント切れや主流でなくなった製品の減収分を主力品や新製品の伸びでカバーして伸ばせた分は18億ドル程度しかなかったということだ。  一方、公表された全製品を集計している薬効別ランキングで見ると、世界最大の薬効である抗がん剤市場は前期比194億ドル増の1529億ドルとなった(図)。世界2位の薬効...  筆者は毎年、日本のメーカーの3月期決算が発表される5月下旬~6月に世界のメーカーランキング、世界の大型医薬品ランキング(3億ドル以上)、薬効別のランキング(公表されている全製品)をまとめている。19年に医薬品売上高が100億ドルを超えるメーカーは22社あり、それらの合計は6067億ドルだった。同じ22社合計の前期比では5.7%増だが、買収で消えたシャイアーとセルジーンの18年の売上高を前期に加えて比較すると0.3%増で、わずか18億ドルしか増えていない。大手22社で考えるとパテント切れや主流でなくなった製品の減収分を主力品や新製品の伸びでカバーして伸ばせた分は18億ドル程度しかなかったということだ。  一方、公表された全製品を集計している薬効別ランキングで見ると、世界最大の薬効である抗がん剤市場は前期比194億ドル増の1529億ドルとなった(図)。世界2位の薬効で「

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