医薬経済オンライン

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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

知ろうとしないと永遠に見えない

第36回 大義名分を履き違えると悲劇的結末に

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ

2020年8月1日号

 前回7月1日号では、わかっていない人たちが、わかったふりをして人をサポートし、満足している話をした。偉そうに書いていたが、当の私も本当にわかっていないのに、有識者っぽい仕事をしてしまっていたということを書かないといけない。私のなかに評価軸があり、そこに誠実に向き合いたいと思ったからだ。  私は認知症ケアが専門である。私のミッションステートメントを言語化するとすれば、「進行性の神経変性疾患があっても、生活の質をできるだけ長く保ちながら生活ができるように、対象者の可能性を広くもって、科学的根拠に基づいた、個別性のある看護介入を構築すること、そしてそれを教育として確立すること」。これができないと、人にお礼を言われたとしても満足できない。  この職業には、いろんな学生、臨床家がいるが、患者や家族に「ありがとうございます」と...  前回7月1日号では、わかっていない人たちが、わかったふりをして人をサポートし、満足している話をした。偉そうに書いていたが、当の私も本当にわかっていないのに、有識者っぽい仕事をしてしまっていたということを書かないといけない。私のなかに評価軸があり、そこに誠実に向き合いたいと思ったからだ。  私は認知症ケアが専門である。私のミッションステートメントを言語化するとすれば、「進行性の神経変性疾患があっても、生活の質をできるだけ長く保ちながら生活ができるように、対象者の可能性を広くもって、科学的根拠に基づいた、個別性のある看護介入を構築すること、そしてそれを教育として確立すること」。これができないと、人にお礼を言われたとしても満足できない。  この職業には、いろんな学生、臨床家がいるが、患者や家族に「ありがとうございます」と言わ

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