医薬経済オンライン

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茹であがる前に跳べ

3つの変化から再定義する新たな「ヘルスケア」

第10回

ピー・アンド・イー・ディレクションズ プリンシパル 古賀勝

2020年8月1日号

 近年のデジタル技術、生命工学の急速な進歩により、「ヘルスケア」の範囲はかつてないほどに進化・拡大していると言えよう。今回はこの変革について整理したい。  3つの大きな変化があったと考えられる。第1に、「ペイシェント・ジャーニー」の拡大がある。これまでの中心であった医療機関でなされる「治療」だけでなく、治療の前段にある「予防」と後段にある「回復」を含めて一気通貫でケアすることがヘルスケアの本流になってきている。  とくに予防においては、従来は専ら生活習慣病予備群を対象とした「2次予防」が中心であったが、個人の健康情報(PHR)へのリアルタイムでのアクセスが容易になったことなどを背景に、健常人を対象とした「1次予防」がグローバルでの潮流となっている。  次に、「ヘルスケアの場」の拡大が挙げられる。従来の「病院にお...  近年のデジタル技術、生命工学の急速な進歩により、「ヘルスケア」の範囲はかつてないほどに進化・拡大していると言えよう。今回はこの変革について整理したい。  3つの大きな変化があったと考えられる。第1に、「ペイシェント・ジャーニー」の拡大がある。これまでの中心であった医療機関でなされる「治療」だけでなく、治療の前段にある「予防」と後段にある「回復」を含めて一気通貫でケアすることがヘルスケアの本流になってきている。  とくに予防においては、従来は専ら生活習慣病予備群を対象とした「2次予防」が中心であったが、個人の健康情報(PHR)へのリアルタイムでのアクセスが容易になったことなどを背景に、健常人を対象とした「1次予防」がグローバルでの潮流となっている。  次に、「ヘルスケアの場」の拡大が挙げられる。従来の「病院における

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