激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値
参天製薬 待たれる30年ビジョンの具体化
成果を挙げた20年ビジョン
2020年8月1日号
参天製薬が20年度を目標に策定した「20年経営ビジョン」が大詰めを迎えている。20年ビジョンの具体的戦略は、第1が国内での事業基盤と競争力の強化、第2が海外での事業基盤の構築と強化、第3がグローバルの新製品価値の最大化であり、これらの戦略を推進することによって、世界で存在感のあるグローバルスペシャリティ企業を実現することだった。
10年度当時の売上高は1100億円、営業利益は300億円、海外展開は約35ヵ国・地域、海外売上高比率は14%だった。グローバル企業と称する状況にはなく、日本国内を対象とした点眼薬企業でしかなかった。ただ、国内市場が医療費抑制で厳しさを増す方向にあるだけに、グローバル化による成長を目標としたのは当然の戦略だった。
20年ビジョンで掲げた目標は、売上高が2000億円、海外売上高比率が40~50%、60ヵ国・地...
参天製薬が20年度を目標に策定した「20年経営ビジョン」が大詰めを迎えている。20年ビジョンの具体的戦略は、第1が国内での事業基盤と競争力の強化、第2が海外での事業基盤の構築と強化、第3がグローバルの新製品価値の最大化であり、これらの戦略を推進することによって、世界で存在感のあるグローバルスペシャリティ企業を実現することだった。
10年度当時の売上高は1100億円、営業利益は300億円、海外展開は約35ヵ国・地域、海外売上高比率は14%だった。グローバル企業と称する状況にはなく、日本国内を対象とした点眼薬企業でしかなかった。ただ、国内市場が医療費抑制で厳しさを増す方向にあるだけに、グローバル化による成長を目標としたのは当然の戦略だった。
20年ビジョンで掲げた目標は、売上高が2000億円、海外売上高比率が40~50%、60ヵ国・地域
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