薬のおカネを議論しよう
薬害と新型コロナワクチン
第23回
医療ガバナンス研究所医師 谷本哲也
2020年8月1日号
WHO(世界保健機関)は7月21日、臨床試験が開始された新型コロナウイルス感染症のワクチン候補は24品目に達したと発表した。さらに前臨床段階のものも142種類ある。少なくとも数品目は上市に成功するだろう。世界で数億人以上が接種することになるパンデミックワクチンなら、べらぼうな市場性だ。 そこで注目すべきは、数千人から数万人規模で実施される第Ⅲ相プラセボ対照ランダム化比較臨床試験の重要性だ。前述の24品目のうち、第Ⅲ相の登録は5品目で進んでおり、うち3品目は中国の各社が開発する不活化ワクチン、あと2つはオックスフォード大学と英アストラゼネカが共同開発するワクチンと、米国立アレルギー・感染症研究所と米モデルナが共同開発するワクチンで、どちらもメッセンジャーRNAベースだ。 パンデミックを一刻も早く終息させるために、厚生労働省による「加速並行プラン」など、開発期...
WHO(世界保健機関)は7月21日、臨床試験が開始された新型コロナウイルス感染症のワクチン候補は24品目に達したと発表した。さらに前臨床段階のものも142種類ある。少なくとも数品目は上市に成功するだろう。世界で数億人以上が接種することになるパンデミックワクチンなら、べらぼうな市場性だ。 そこで注目すべきは、数千人から数万人規模で実施される第Ⅲ相プラセボ対照ランダム化比較臨床試験の重要性だ。前述の24品目のうち、第Ⅲ相の登録は5品目で進んでおり、うち3品目は中国の各社が開発する不活化ワクチン、あと2つはオックスフォード大学と英アストラゼネカが共同開発するワクチンと、米国立アレルギー・感染症研究所と米モデルナが共同開発するワクチンで、どちらもメッセンジャーRNAベースだ。 パンデミックを一刻も早く終息させるために、厚生労働省による「加速並行プラン」など、開発期間
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