「国内後発品市場」を見限ったテバが唯一得たもの
1000億円を掲げていた世界最大手の現在地
2020年8月15日号
「15年までに売上高1000億円以上をめざす」
後発品世界最大手のイスラエルのテバが、興和(名古屋市)と国内後発品事業で戦略的提携契約を結んだのは、日本政府の使用促進策が本格化する前の08年9月。テバのシュロモ・ヤナイCEOは、都内で記者会見し、当時、「国内最大手」の立ち位置を意味する「1000億円以上」の売上高目標をぶち上げた。パートナーがなぜ興和なのかという疑問はさておき、テバがついに本腰を入れて国内市場を開拓するという明確な意思表示は、迎え撃つ後発品企業が抱いた「脅威」も含め、業界内にある種の高揚感をもたらしていた。
しかし、それから10年以上を経て、ついに「テバブランド」は根付かないまま、テバは国内後発品市場から事実上の“撤退”を決めた。紆余曲折を経てパートナーとなった武田薬品との合弁事業「武田テバ」が7月30日...
「15年までに売上高1000億円以上をめざす」
後発品世界最大手のイスラエルのテバが、興和(名古屋市)と国内後発品事業で戦略的提携契約を結んだのは、日本政府の使用促進策が本格化する前の08年9月。テバのシュロモ・ヤナイCEOは、都内で記者会見し、当時、「国内最大手」の立ち位置を意味する「1000億円以上」の売上高目標をぶち上げた。パートナーがなぜ興和なのかという疑問はさておき、テバがついに本腰を入れて国内市場を開拓するという明確な意思表示は、迎え撃つ後発品企業が抱いた「脅威」も含め、業界内にある種の高揚感をもたらしていた。
しかし、それから10年以上を経て、ついに「テバブランド」は根付かないまま、テバは国内後発品市場から事実上の“撤退”を決めた。紆余曲折を経てパートナーとなった武田薬品との合弁事業「武田テバ」が7月30日、日
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