異形の医薬品企業「ロイヤリティ・ファーマ」の実像
金融目線で築き上げた、濡れ手に粟のビジネスモデル
2020年8月15日号
ニューヨークの本社
6月8日――新型コロナウイルスが猛威を振るう米国で、今年最大の新規株式公開(IPO)が実現した。IPO価格は28ドルに設定されていたが、上場初日の終値は44.5ドル。公募価格を59%も上振れし、時価総額はいきなり312億ドル(約3.4兆円)に達した。
今年、ナスダックで最も成功した上場デビューを果たしたのが「ロイヤリティ・ファーマ」という医薬品企業だ。新薬のタネを開発初期段階で大手製薬企業にライセンスアウトすることが主な出口戦略となる「バイオベンチャー」とはまったく毛色が異なる。設立は96年のことで、創業から20年を超える歴史があることから、今風に「スタートアップ」とも呼べない。
ただ、会社名は聞いたことがなくても、「ヒュミラ」、「リリカ」、「ジャヌビア」といった医薬品名は、この業界の人間なら誰でも知っ...
ニューヨークの本社
6月8日――新型コロナウイルスが猛威を振るう米国で、今年最大の新規株式公開(IPO)が実現した。IPO価格は28ドルに設定されていたが、上場初日の終値は44.5ドル。公募価格を59%も上振れし、時価総額はいきなり312億ドル(約3.4兆円)に達した。
今年、ナスダックで最も成功した上場デビューを果たしたのが「ロイヤリティ・ファーマ」という医薬品企業だ。新薬のタネを開発初期段階で大手製薬企業にライセンスアウトすることが主な出口戦略となる「バイオベンチャー」とはまったく毛色が異なる。設立は96年のことで、創業から20年を超える歴史があることから、今風に「スタートアップ」とも呼べない。
ただ、会社名は聞いたことがなくても、「ヒュミラ」、「リリカ」、「ジャヌビア」といった医薬品名は、この業界の人間なら誰でも知って
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