変革期迎えた中国医薬品業界
跡を絶たない添付販売
第40回 商業賄賂防止に自主点検を
シード・プランニング 沈友敏
2020年8月15日号
国家衛生健康委員会(医政医管局)のサイト
添付販売――。この言葉を知っている人はそれほど多くないかと思う。これは、企業が医療機関に医療用医薬品を販売する際、併せて現金や景品を贈る行為を意味する。日本では、1970年代頃に頻繁に行われていたようだが、その後、政府の「医療用医薬品販売の適正化」や企業の「自主ルールの規制」などで抑制された。一方、中国では依然として存在している。
今回は、添付販売の実態と中央政府の規制策を取り上げてみたい。
今年5月、浙江省にある大病院の麻酔科主任医師が、収賄罪で懲役7年の判決を受けた。この事件の主な贈賄元のひとつとして、恒瑞医薬が挙げられた。被告人に対し、数回にわたって、総額277万元(1元=15.5円で換算、約4294万円)を渡したという。
恒瑞医薬は、抗がん剤に特化した...
国家衛生健康委員会(医政医管局)のサイト
添付販売――。この言葉を知っている人はそれほど多くないかと思う。これは、企業が医療機関に医療用医薬品を販売する際、併せて現金や景品を贈る行為を意味する。日本では、1970年代頃に頻繁に行われていたようだが、その後、政府の「医療用医薬品販売の適正化」や企業の「自主ルールの規制」などで抑制された。一方、中国では依然として存在している。
今回は、添付販売の実態と中央政府の規制策を取り上げてみたい。
今年5月、浙江省にある大病院の麻酔科主任医師が、収賄罪で懲役7年の判決を受けた。この事件の主な贈賄元のひとつとして、恒瑞医薬が挙げられた。被告人に対し、数回にわたって、総額277万元(1元=15.5円で換算、約4294万円)を渡したという。
恒瑞医薬は、抗がん剤に特化した大手
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