「リストラの夏」経て、武田国内事業の行く末は
ヘルスケア売却後も財務目標は道半ば、草刈り場となるか
2020年9月1日号
アリナミンが去り「ウロコ」もこれで見納め
「夏場の感染拡大はない」――そんな一縷の望みも空しく、日本に新型コロナウイルスの「第2波」が到来したこの夏。武田薬品の国内事業は合理化の波に晒された。
同社は19年1月のアイルランド・シャイアーを約6兆円超で買収して以降、急激に膨らんだ有利子負債を約100億ドル(約1兆700億円)圧縮するという定量目標を掲げている。19年7月にCOPD治療薬「ザイドラ」を約5700億円でスイス・ノバルティスに譲渡したのを皮切りに、主に東欧やアフリカ、南米など国外の非中核事業関連資産を現地企業に譲渡することで、これまで累計でおよそ8000億円のキャッシュを捻出していた。
そこへ、8月24日に国内OTC薬子会社「武田コンシューマーヘルスケア」の売却が決まったことで、100億ドルの負債圧縮目標は一応の達成をみる。武...
アリナミンが去り「ウロコ」もこれで見納め
「夏場の感染拡大はない」――そんな一縷の望みも空しく、日本に新型コロナウイルスの「第2波」が到来したこの夏。武田薬品の国内事業は合理化の波に晒された。
同社は19年1月のアイルランド・シャイアーを約6兆円超で買収して以降、急激に膨らんだ有利子負債を約100億ドル(約1兆700億円)圧縮するという定量目標を掲げている。19年7月にCOPD治療薬「ザイドラ」を約5700億円でスイス・ノバルティスに譲渡したのを皮切りに、主に東欧やアフリカ、南米など国外の非中核事業関連資産を現地企業に譲渡することで、これまで累計でおよそ8000億円のキャッシュを捻出していた。
そこへ、8月24日に国内OTC薬子会社「武田コンシューマーヘルスケア」の売却が決まったことで、100億ドルの負債圧縮目標は一応の達成をみる。武田
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