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COVID―19ワクチン開発競争で日本は負け組か

2020年9月1日号

 8月11日、ロシアのプーチン大統領は、世界で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチンを承認したと発表した。安全性と有効性は確認されたとして、早ければ8月末にも感染リスクの高い医療関係者らへの集団接種を開始する。ただ、このワクチンは、承認に当然必要とされる、第Ⅲ相試験は終了していない。杜撰・拙速な承認でワクチンの安全性と有効性を疑問視する声が世界中から上がっている。 パンデミックという危機的状況下で迅速なワクチン開発は、世界各国共通の喫緊の要事である。しかしながら、有効性の確認と安全性の検証が不十分なワクチンが世界の市場に出回るのは極めて危険であり、看過することはできない。 世界保健機関(WHO)の7月31日時点まとめによると、現在、臨床試験に入っているCOVID―19ワクチン候補は、26件となっている。このほかに139件と多数のものが前臨床の段階に...  8月11日、ロシアのプーチン大統領は、世界で初めて新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチンを承認したと発表した。安全性と有効性は確認されたとして、早ければ8月末にも感染リスクの高い医療関係者らへの集団接種を開始する。ただ、このワクチンは、承認に当然必要とされる、第Ⅲ相試験は終了していない。杜撰・拙速な承認でワクチンの安全性と有効性を疑問視する声が世界中から上がっている。 パンデミックという危機的状況下で迅速なワクチン開発は、世界各国共通の喫緊の要事である。しかしながら、有効性の確認と安全性の検証が不十分なワクチンが世界の市場に出回るのは極めて危険であり、看過することはできない。 世界保健機関(WHO)の7月31日時点まとめによると、現在、臨床試験に入っているCOVID―19ワクチン候補は、26件となっている。このほかに139件と多数のものが前臨床の段階にある

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