平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
自衛隊の非正規幹部による弊害①
第107回
琉球大学医学部 非常勤講師 照井資規
2020年9月1日号
危険で混乱した現場では、詳細について時間をかけて説明したり、指示をしたりする余裕はない。号令ひとつで全員が同じ結果を出せなければならない。このことは警察・消防・軍隊以外でも危機に備えることを求められる組織に共通して求められる能力だ。ところが、有事対応の専門組織であるはずの自衛隊の「人事的な危機」に関する報道がなされた。今回からはこの問題を考察し、有事に備える組織と人の在り方について述べる。
8月7日の「文春オンライン」に「退職者続出陸自の第1空挺団長は“パワハラ”常習者で通称『ハカイダー』」と題した記事が掲載された。これは、18年3月27日から20年8月24日まで第一空挺団長にを務めていた戒田重雄陸将補が、8月に陸上幕僚監部人事教育部長に就任することを懸念した防衛省幹部による内部告発に基づいて書かれたものだ。人事教育部長とは一般企業の人事...
危険で混乱した現場では、詳細について時間をかけて説明したり、指示をしたりする余裕はない。号令ひとつで全員が同じ結果を出せなければならない。このことは警察・消防・軍隊以外でも危機に備えることを求められる組織に共通して求められる能力だ。ところが、有事対応の専門組織であるはずの自衛隊の「人事的な危機」に関する報道がなされた。今回からはこの問題を考察し、有事に備える組織と人の在り方について述べる。
8月7日の「文春オンライン」に「退職者続出陸自の第1空挺団長は“パワハラ”常習者で通称『ハカイダー』」と題した記事が掲載された。これは、18年3月27日から20年8月24日まで第一空挺団長にを務めていた戒田重雄陸将補が、8月に陸上幕僚監部人事教育部長に就任することを懸念した防衛省幹部による内部告発に基づいて書かれたものだ。人事教育部長とは一般企業の人事部
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