医薬経済オンライン

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再出発のKMBを阻む新型コロナ

信頼回復よりも「ワクチン不信」を心配

2020年9月1日号

困難な開発に挑む(KMB・永里社長)  外資製薬大手の新型コロナウイルスワクチン接種が現実味を帯びてきたなかで、後を追う国内ワクチンメーカーのKMバイオロジクス(KMB)も鼻息が荒い。 「はっきり言って利益度外視」  7月8日、都内で開催した記者懇談会でKMBの永里敏秋社長はぶちまけた。先行する各社がmRNA、DNA、ウイルスベクターといった新技術を駆使する一方、KMBは昔ながらの不活化ワクチンで挑む。開発期間が短く済む新技術に対し、ウイルス培養に時間を要する同社の不活化ワクチンは来年4月に第Ⅰ/Ⅱ相試験を開始予定。進捗状況では、大きく水を開けられているが、永里社長は開発の意義についてこう主張する。 「日本国民を助けるには国内企業ががんばっていかないと、ということで(開発を)やっている。明治グループの使命と考えて... 困難な開発に挑む(KMB・永里社長)  外資製薬大手の新型コロナウイルスワクチン接種が現実味を帯びてきたなかで、後を追う国内ワクチンメーカーのKMバイオロジクス(KMB)も鼻息が荒い。 「はっきり言って利益度外視」  7月8日、都内で開催した記者懇談会でKMBの永里敏秋社長はぶちまけた。先行する各社がmRNA、DNA、ウイルスベクターといった新技術を駆使する一方、KMBは昔ながらの不活化ワクチンで挑む。開発期間が短く済む新技術に対し、ウイルス培養に時間を要する同社の不活化ワクチンは来年4月に第Ⅰ/Ⅱ相試験を開始予定。進捗状況では、大きく水を開けられているが、永里社長は開発の意義についてこう主張する。 「日本国民を助けるには国内企業ががんばっていかないと、ということで(開発を)やっている。明治グループの使命と考えてい

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