抗菌薬が「国家安全保障」で急浮上
「失った発酵技術を取り戻せ」との声も
㈱薬新 井高恭彦
2020年9月1日号
抗菌薬原料の発酵タンク
ここ数年、たびたび医療現場に混乱をもたらしている注射用抗菌薬の供給不足について「いまや国家安全保障上の問題。早急に対応すべき」(感染症専門医)との声が強まっている。
とはいえほとんどの製品が中国1国に原料調達を依存、原薬製造から製品化に至るサプライチェーンも世界各国に散らばり、現状把握さえ容易ではない。また、根本的な解決には国家予算、薬価政策、ルール上の対応も必要になるだろう。1、2年では処理できない。
厚生労働省もようやく重い腰を上げ20年4月に専門の会議体を設置、国も企業にわずかながら補助金を計上したが、出口は見えない。そんななか、第94回日本感染症学会学術講演会(8月19~21日開催)では「国内で技術者を育て原料から完成品まで一貫して国産化を可能にすべき」との声も上がった。
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抗菌薬原料の発酵タンク
ここ数年、たびたび医療現場に混乱をもたらしている注射用抗菌薬の供給不足について「いまや国家安全保障上の問題。早急に対応すべき」(感染症専門医)との声が強まっている。
とはいえほとんどの製品が中国1国に原料調達を依存、原薬製造から製品化に至るサプライチェーンも世界各国に散らばり、現状把握さえ容易ではない。また、根本的な解決には国家予算、薬価政策、ルール上の対応も必要になるだろう。1、2年では処理できない。
厚生労働省もようやく重い腰を上げ20年4月に専門の会議体を設置、国も企業にわずかながら補助金を計上したが、出口は見えない。そんななか、第94回日本感染症学会学術講演会(8月19~21日開催)では「国内で技術者を育て原料から完成品まで一貫して国産化を可能にすべき」との声も上がった。
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