医薬経済オンライン

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“女性のコロナうつ”が露呈させた少子化対策の脆弱

後手に回る対策、根深い危機意識の薄さ

2020年9月1日号

「私は、会社にも社会にも必要とされてなかったんじゃないか」  関西の大手製薬企業で働く女性MR(42歳)が暗い表情で漏らした言葉だ。2人の子どもを育てながらもMRを生きがいとし、男尊女卑の根強い組織内でもめげず女性社員の地位向上に貢献してきた自負があった。だが今年2月28日、安倍晋三首相から突然の休校措置が発表された。小学校と保育園に通う息子を持つ女性は、否応なしに休職せざるを得なくなった。  朝5時に起きて朝夕の食事を用意してから出勤準備をし、午後5時30分に退社して子どもたちを迎えに行き、夕飯や宿題の面倒を見て眠りにつく生活が一変した。外出できないなか、息子の遊びや勉強の相手をせねばならなくなった。夫も在宅ワークが中心になったが、「家事を分担してほしい」と言い出せず、ほぼ1人で家事と育児を担った。生活リズムは乱れ... 「私は、会社にも社会にも必要とされてなかったんじゃないか」  関西の大手製薬企業で働く女性MR(42歳)が暗い表情で漏らした言葉だ。2人の子どもを育てながらもMRを生きがいとし、男尊女卑の根強い組織内でもめげず女性社員の地位向上に貢献してきた自負があった。だが今年2月28日、安倍晋三首相から突然の休校措置が発表された。小学校と保育園に通う息子を持つ女性は、否応なしに休職せざるを得なくなった。  朝5時に起きて朝夕の食事を用意してから出勤準備をし、午後5時30分に退社して子どもたちを迎えに行き、夕飯や宿題の面倒を見て眠りにつく生活が一変した。外出できないなか、息子の遊びや勉強の相手をせねばならなくなった。夫も在宅ワークが中心になったが、「家事を分担してほしい」と言い出せず、ほぼ1人で家事と育児を担った。生活リズムは乱れて運

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