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「『2023年問題』医学生の苦悩」

2020年9月1日号

 医大に入学するのにも大変な苦労を強いられるが、入ってからも決して安閑とはしていられない。最近留年する学生が増えていて、2年重なると強制退学の危機も。 勉学の厳しさの増した大きな引き金となったのが「2023年問題」と言われているもの。米国の医師国家試験制度の変更が、日本の医学教育に大影響を与えている。 日本の医学教育は諸外国と比べると実習時間が短く診療参加型の度合いが低い。臨床実習は見学が中心だったが、実際に臨床実践する方向に転換することになったのだ。 こうして一定の認証を受けなければ米国の医師国家試験を受けられない。それ以上に重要視されるのは、世界的グローバルな意味を持つ臨床医学の重要性を正当に評価される国際的価値である。 臨床研修期間が長くなったため、座学の履習期間が短くなり、勉強の負担が俄然増大、自学自習を迫られる。医者になるためにはこ...  医大に入学するのにも大変な苦労を強いられるが、入ってからも決して安閑とはしていられない。最近留年する学生が増えていて、2年重なると強制退学の危機も。 勉学の厳しさの増した大きな引き金となったのが「2023年問題」と言われているもの。米国の医師国家試験制度の変更が、日本の医学教育に大影響を与えている。 日本の医学教育は諸外国と比べると実習時間が短く診療参加型の度合いが低い。臨床実習は見学が中心だったが、実際に臨床実践する方向に転換することになったのだ。 こうして一定の認証を受けなければ米国の医師国家試験を受けられない。それ以上に重要視されるのは、世界的グローバルな意味を持つ臨床医学の重要性を正当に評価される国際的価値である。 臨床研修期間が長くなったため、座学の履習期間が短くなり、勉強の負担が俄然増大、自学自習を迫られる。医者になるためにはこれ

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