鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
地域限定の大量検査と封鎖「沖縄防疫モデル」を注視せよ
第118回
2020年9月15日号
8月下旬、台風が襲う沖縄を2泊3日で訪れた。8月9日に159人の新型コロナウイルス陽性者を出し、人口あたりで最多という未曽有の事態に陥った現地の様子を取材するためだ。その詳細は月刊『文藝春秋』10月号に書いたので(「沖縄『コロナ炎上地帯』の悲鳴」)、興味のある方はぜひお読みいただきたい。 人口が東京の約9分の1である沖縄で、なぜ1日に159人もの陽性者が出たのか。それは那覇の〝夜の街〟である松山地区のキャバクラや飲食店などの従業者を対象に、無料集団PCR検査を行ったからだ。検査は8月1日(土)と2日(日)に那覇港のクルーズ船乗り場で行われ、2日間で予想を超える2000人以上が訪れた。 松山地区のキャバクラでクラスターの発生がわかったのが7月下旬。関東や関西から訪れた客がウイルスを持ち込んだと言われている。港での集団検査は、それを受けてのことだった。陽性者は特定の...
8月下旬、台風が襲う沖縄を2泊3日で訪れた。8月9日に159人の新型コロナウイルス陽性者を出し、人口あたりで最多という未曽有の事態に陥った現地の様子を取材するためだ。その詳細は月刊『文藝春秋』10月号に書いたので(「沖縄『コロナ炎上地帯』の悲鳴」)、興味のある方はぜひお読みいただきたい。 人口が東京の約9分の1である沖縄で、なぜ1日に159人もの陽性者が出たのか。それは那覇の〝夜の街〟である松山地区のキャバクラや飲食店などの従業者を対象に、無料集団PCR検査を行ったからだ。検査は8月1日(土)と2日(日)に那覇港のクルーズ船乗り場で行われ、2日間で予想を超える2000人以上が訪れた。 松山地区のキャバクラでクラスターの発生がわかったのが7月下旬。関東や関西から訪れた客がウイルスを持ち込んだと言われている。港での集団検査は、それを受けてのことだった。陽性者は特定の店や
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