医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

新型コロナ「専門家」のテレビ出演と金銭授受

第26回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2020年9月15日号

 今年8月に公開した17年度の製薬マネーデータベースについて、一般の方にも利用できる使い方の一例を紹介したい。それは、テレビにコメンテーターとして登場する「専門家」が製薬企業から受領した製薬マネーを調べることである。 私はかねて、このような専門家と製薬企業との利益相反は問題になり得ると考えていた。特定の製薬企業との利益相反を背景に彼らが偏った発言をする可能性が否定できないうえに、テレビがコメンテーターの利益相反を視聴者に伝えることはないからだ。 この点について調べるうえで、絶好の事例が新型コロナウイルスの流行である。新型コロナは日本においても深刻な影響を及ぼし、日々さまざまな話題が報道されている。最近、とくに話題となっているのが治療薬やワクチンであり、専門家が最新の知見を伝えている。 今回のパンデミックに関連して、テレビのコメンテーターとし...  今年8月に公開した17年度の製薬マネーデータベースについて、一般の方にも利用できる使い方の一例を紹介したい。それは、テレビにコメンテーターとして登場する「専門家」が製薬企業から受領した製薬マネーを調べることである。 私はかねて、このような専門家と製薬企業との利益相反は問題になり得ると考えていた。特定の製薬企業との利益相反を背景に彼らが偏った発言をする可能性が否定できないうえに、テレビがコメンテーターの利益相反を視聴者に伝えることはないからだ。 この点について調べるうえで、絶好の事例が新型コロナウイルスの流行である。新型コロナは日本においても深刻な影響を及ぼし、日々さまざまな話題が報道されている。最近、とくに話題となっているのが治療薬やワクチンであり、専門家が最新の知見を伝えている。 今回のパンデミックに関連して、テレビのコメンテーターとして

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