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世界の医薬品業界

低分子のアレルギー・呼吸器用薬に将来はない

第162回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2020年9月15日号

 日本では花粉症で多く使われる抗ヒスタミン剤として「ビラノア」や「デザレックス」「ルパフィン」が16年以降に発売されている。このなかでは大鵬薬品のビラノアの19年売上げが122億円でトップだ。しかし、日本と新興国は別として、ビラノアやルパフィンは欧州の一部で売上げがあるだけで、米国では販売されていない。  デザレックス(米国製品名「クラリネックス」)は「クラリチン」の活性代謝物で、欧米では13年にパテントが切れており、米メルクは15年までしか売上げを公表していない。米国ではこのような抗ヒスタミン剤はOTC薬の分野と考えられていて、仏サノフィは米国ではすでに医療用の「アレグラ」を販売しておらず、OTC薬としてだけ販売している。  アレグラの19年売上げ(米国以外の医療用ブランド品)は円換算で157億円。米国ではすべての抗ヒスタミン剤のパテ...  日本では花粉症で多く使われる抗ヒスタミン剤として「ビラノア」や「デザレックス」「ルパフィン」が16年以降に発売されている。このなかでは大鵬薬品のビラノアの19年売上げが122億円でトップだ。しかし、日本と新興国は別として、ビラノアやルパフィンは欧州の一部で売上げがあるだけで、米国では販売されていない。  デザレックス(米国製品名「クラリネックス」)は「クラリチン」の活性代謝物で、欧米では13年にパテントが切れており、米メルクは15年までしか売上げを公表していない。米国ではこのような抗ヒスタミン剤はOTC薬の分野と考えられていて、仏サノフィは米国ではすでに医療用の「アレグラ」を販売しておらず、OTC薬としてだけ販売している。  アレグラの19年売上げ(米国以外の医療用ブランド品)は円換算で157億円。米国ではすべての抗ヒスタミン剤のパテント

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