「五里霧中」のヤクルト医薬品事業
飲料食品事業好調で経営陣の反応鈍く
2020年10月1日号
本社は真新しいが戦略は
ニッポンの名だたる企業が軒並み新型コロナウイルスに事業の足を掬われるなか、例外的に、予期せぬかたちで有卦に入った会社もある。製薬業界においては大阪府知事による「イソジン発言」が“直撃”したムンディファーマとシオノギヘルスケアが最右翼だろうが、ヤクルト本社もなかなかどうして、引けを取らない。免疫力アップへの期待から乳酸菌飲料「ヤクルト」類の需要が国内外で急増し、大型新製品「ヤクルト1000」の投入効果も相まって、20年3月期の連結経常利益は前期比2.4%増の584億円と4期連続となる増益を達成した。
21年3月期の連結経常利益も同0.9%増の590億円を見込み、実現すれば4期連続での過去最高益更新を果たす。同社は今年4月、48年ぶりに本社所在地を東京・東新橋から竹芝へ移転した。経営にも心理学で言うところの「転...
本社は真新しいが戦略は
ニッポンの名だたる企業が軒並み新型コロナウイルスに事業の足を掬われるなか、例外的に、予期せぬかたちで有卦に入った会社もある。製薬業界においては大阪府知事による「イソジン発言」が“直撃”したムンディファーマとシオノギヘルスケアが最右翼だろうが、ヤクルト本社もなかなかどうして、引けを取らない。免疫力アップへの期待から乳酸菌飲料「ヤクルト」類の需要が国内外で急増し、大型新製品「ヤクルト1000」の投入効果も相まって、20年3月期の連結経常利益は前期比2.4%増の584億円と4期連続となる増益を達成した。
21年3月期の連結経常利益も同0.9%増の590億円を見込み、実現すれば4期連続での過去最高益更新を果たす。同社は今年4月、48年ぶりに本社所在地を東京・東新橋から竹芝へ移転した。経営にも心理学で言うところの「転地
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