上昌広の日本医療の診立て
菅新政権と「感染症ムラ」
第1回
医療ガバナンス研究所理事長
2020年10月1日号
菅義偉首相は、新政権の最優先課題として新型コロナウイルス対策を挙げている。だが、私はあまり期待していない。新内閣でコロナ対策をリードする面子が変わらないからだ。これまで主導的な立場にあった加藤勝信氏は厚生労働相から官房長官へ、田村憲久氏は自民党コロナ関連肺炎対策本部長から厚労相に就任した。
政府は、日本のコロナ対策は成功したという主張を貫いているが、それは間違いだ。表は、9月15日現在のアジア、欧米の感染状況、GDPの成長率を示している。4〜6月期のGDPが7.9%も低下したのは、東アジアでは日本だけだ。日本の一人負けと言っていい。
安倍晋三政権下では、PCR検査を抑制し、「三密回避」を唱えてきた。「密」を避ければ人の交流は減り、経済活動が低迷するのは当たり前だ。もはや、政府が「GoToトラベルキャンペーン」などを実...
菅義偉首相は、新政権の最優先課題として新型コロナウイルス対策を挙げている。だが、私はあまり期待していない。新内閣でコロナ対策をリードする面子が変わらないからだ。これまで主導的な立場にあった加藤勝信氏は厚生労働相から官房長官へ、田村憲久氏は自民党コロナ関連肺炎対策本部長から厚労相に就任した。
政府は、日本のコロナ対策は成功したという主張を貫いているが、それは間違いだ。表は、9月15日現在のアジア、欧米の感染状況、GDPの成長率を示している。4〜6月期のGDPが7.9%も低下したのは、東アジアでは日本だけだ。日本の一人負けと言っていい。
安倍晋三政権下では、PCR検査を抑制し、「三密回避」を唱えてきた。「密」を避ければ人の交流は減り、経済活動が低迷するのは当たり前だ。もはや、政府が「GoToトラベルキャンペーン」などを実施し
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録