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看護学者から見た個別化医療とグローバリズム

コロナ禍で「わかったつもり」の人の意思

第38回 医療・介護の現場で「偽善者」はすぐわかる

大阪大学大学院医学系研究科/公益財団法人浅香山病院 山川みやえ

2020年10月1日号

 介護とは他人の日常生活を支えることだ。だから介護は難しい。他人の日常に入るというその難しいことを「わざわざ」仕事として選ぶ人は、いったい何を考えているのだろう。医療もそうだが、介護の仕事を選択した人は、積極的に他人の人生に関わることになる。本当に頭が下がる。人生は複雑極まりなく、「その人らしさ」というものを尊重して関わるには、それ相応の力が必要だ。いろんな場面でいろんな側面を考えないといけない場合に、他人が「こうである」と決めることの恐ろしさをわかったうえで仕事をしてほしい。 「その人の笑顔がみたいんです」「ありがとうって言われるとこちらもうれしい」など医療や介護の職に就いている人は言う。介護や地域包括ケアのポスターには、高齢者とその人たちを支えるイメージ図があって、笑顔の美しい人たちが静止画に収まっている。「...  介護とは他人の日常生活を支えることだ。だから介護は難しい。他人の日常に入るというその難しいことを「わざわざ」仕事として選ぶ人は、いったい何を考えているのだろう。医療もそうだが、介護の仕事を選択した人は、積極的に他人の人生に関わることになる。本当に頭が下がる。人生は複雑極まりなく、「その人らしさ」というものを尊重して関わるには、それ相応の力が必要だ。いろんな場面でいろんな側面を考えないといけない場合に、他人が「こうである」と決めることの恐ろしさをわかったうえで仕事をしてほしい。 「その人の笑顔がみたいんです」「ありがとうって言われるとこちらもうれしい」など医療や介護の職に就いている人は言う。介護や地域包括ケアのポスターには、高齢者とその人たちを支えるイメージ図があって、笑顔の美しい人たちが静止画に収まっている。「人の

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