激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値
新成長エンジンの確立に注力
ポスト・ラツーダが戦略の軸
2020年10月1日号
大日本住友製薬の19年度の売上高は4827億円、5年前の14年度は3713億円なので、1114億円、30%の増加である。けん引したのは自社創製品の非定型抗精神病薬「ラツーダ」だ。米国で開発が先行し、11年に米子会社サノビオンを通じて米国市場で発売した。その後、欧州市場、アジア市場に展開してきた。14年度の売上高625億円に対し19年度は1895億円と2.3倍に拡大、増収額は1270億円に達した。日本製品では数少ないブロックバスターの座を確保している。売上高構成比は14年度の15.5%から、19年度には39.3%に上昇している。
ラツーダは統合失調症治療薬として47ヵ国・地域で、うつ症状治療薬としては7ヵ国・地域で承認を取得している。中国では19年9月、日本では今年6月に発売、規模はまだ拡大が予想され、20年度が1980億円、21年度は2100億円程度になるとみられる。
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大日本住友製薬の19年度の売上高は4827億円、5年前の14年度は3713億円なので、1114億円、30%の増加である。けん引したのは自社創製品の非定型抗精神病薬「ラツーダ」だ。米国で開発が先行し、11年に米子会社サノビオンを通じて米国市場で発売した。その後、欧州市場、アジア市場に展開してきた。14年度の売上高625億円に対し19年度は1895億円と2.3倍に拡大、増収額は1270億円に達した。日本製品では数少ないブロックバスターの座を確保している。売上高構成比は14年度の15.5%から、19年度には39.3%に上昇している。
ラツーダは統合失調症治療薬として47ヵ国・地域で、うつ症状治療薬としては7ヵ国・地域で承認を取得している。中国では19年9月、日本では今年6月に発売、規模はまだ拡大が予想され、20年度が1980億円、21年度は2100億円程度になるとみられる。
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