医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

厚生労働省はITの劣等生か

2020年10月1日号

 厚生労働省の情報化対応に危うさを覚える。同省の情報技術(IT)は、これまでも、民間部門に比べ著しい対応の遅れや能力不足などが指摘されていた。それが新型コロナウイルス感染症の拡大でより明瞭になった。例えば、事業の継続が困難となった事業者を経済的に支援する「雇用調整助成金制度」。だが、そのオンライン申請は、開始直後に個人情報が流失するトラブルが発生し、2ヵ月半運用が停止された。制度は、肝心な時期に機能しなかったことになる。 新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER―SYS)は、国が感染者らの情報を一元的に管理して、それを関係者間で共有するシステムだが、使い勝手の悪さから全国の自治体からあまり利活用されていない。東京都でこのシステムに登録しているのは、対象1200病院のうちわずか7病院に過ぎない(8月25日時点)。また、厚労省は、システム...  厚生労働省の情報化対応に危うさを覚える。同省の情報技術(IT)は、これまでも、民間部門に比べ著しい対応の遅れや能力不足などが指摘されていた。それが新型コロナウイルス感染症の拡大でより明瞭になった。例えば、事業の継続が困難となった事業者を経済的に支援する「雇用調整助成金制度」。だが、そのオンライン申請は、開始直後に個人情報が流失するトラブルが発生し、2ヵ月半運用が停止された。制度は、肝心な時期に機能しなかったことになる。 新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER―SYS)は、国が感染者らの情報を一元的に管理して、それを関係者間で共有するシステムだが、使い勝手の悪さから全国の自治体からあまり利活用されていない。東京都でこのシステムに登録しているのは、対象1200病院のうちわずか7病院に過ぎない(8月25日時点)。また、厚労省は、システムの設

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence