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時流遡行

哲学の脇道遊行記 実践的思考法の裏を眺め楽しむ

第25回 ─主観と客観という対照的概念の背景を考える─

2020年10月1日号

 哲学の本道を探究する真剣な試みであっても、あるいはまた、拙稿のごとくにその世界の脇道を遊び半分で彷徨う無責任な思索行為であっても、「主観」と「客観」という人間思考につきものの問題を避けて通るわけにはいきません。しかしながら、いざ主観的思考と客観的思考なるものの区別を自明のものにしてみようとすると、実のところ話はそう容易ではなくなってきてしまうのです。  その識別を実践してみようと一歩踏み込んでみた途端に、両概念の定義、なかでも「客観」という概念の定義が何とも曖昧で心もとないものであるという事実に気付かされることになるからです。通常、我われは無意識のうちにそれら2つの概念を対照的なものとして受け止め、何となくわかったような気分になっているものですが、その判断には認識論上の厄介な問題が紛れ込んでもいるのです。折角です...  哲学の本道を探究する真剣な試みであっても、あるいはまた、拙稿のごとくにその世界の脇道を遊び半分で彷徨う無責任な思索行為であっても、「主観」と「客観」という人間思考につきものの問題を避けて通るわけにはいきません。しかしながら、いざ主観的思考と客観的思考なるものの区別を自明のものにしてみようとすると、実のところ話はそう容易ではなくなってきてしまうのです。  その識別を実践してみようと一歩踏み込んでみた途端に、両概念の定義、なかでも「客観」という概念の定義が何とも曖昧で心もとないものであるという事実に気付かされることになるからです。通常、我われは無意識のうちにそれら2つの概念を対照的なものとして受け止め、何となくわかったような気分になっているものですが、その判断には認識論上の厄介な問題が紛れ込んでもいるのです。折角ですか

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