話題の焦点
「何も食べずに疲労回復」
2020年10月1日号
疲れたら、おいしくて栄養のあるものをしっかり食べてゆったり休む、というのが常識のはず。だが、それを逆行して、何も食べずあえて空きっ腹状態を10時間前後保つ。 こんな何とも非常識な疲労回復法を推奨する考え方がある。糖尿病が専門の青木厚医師の主張だが、4年前ノーベル医学生理学賞を受けた東京工業大学の大隈良典教授の「オートファジー」理論と本質的に相通じるものであり、十分試行価値はあるように思える。 飢餓状態に陥ると活性化する「オートファジー」は、自食作用とも呼ばれ、細胞内の新陳代謝の仕組みで古くなった細胞を刷新させる、というシステムの存在を我われがどう信用・理解し、行動するかということになる。 理論的には空腹状態が12時間続くとオートファジーが始まり、16時間経過で確実に作用するというが、初心者としてはまずは1食抜くことからが実践的。 週1度からで...
疲れたら、おいしくて栄養のあるものをしっかり食べてゆったり休む、というのが常識のはず。だが、それを逆行して、何も食べずあえて空きっ腹状態を10時間前後保つ。 こんな何とも非常識な疲労回復法を推奨する考え方がある。糖尿病が専門の青木厚医師の主張だが、4年前ノーベル医学生理学賞を受けた東京工業大学の大隈良典教授の「オートファジー」理論と本質的に相通じるものであり、十分試行価値はあるように思える。 飢餓状態に陥ると活性化する「オートファジー」は、自食作用とも呼ばれ、細胞内の新陳代謝の仕組みで古くなった細胞を刷新させる、というシステムの存在を我われがどう信用・理解し、行動するかということになる。 理論的には空腹状態が12時間続くとオートファジーが始まり、16時間経過で確実に作用するというが、初心者としてはまずは1食抜くことからが実践的。 週1度からでも
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