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OBSERVER

日本整形外科学会理事長/慶應義塾大学医学部整形外科学教授 松本守雄

2020年10月15日号

「ステイホーム」でロコモ悪化も――07年から日本整形外科学会が提唱してきた「ロコモティブシンドローム」(ロコモ、運動器症候群)に、症状が重い状態をさす「ロコモ度3」が新たに加わりました。松本 これまでロコモになりかけている「ロコモ度1」、日常生活に支障をきたし、運動機能が落ちている「ロコモ度2」の2段階しかなかった。ロコモ度1の方には運動習慣をつけるなど努力してもらい、ロコモ度2では不調があれば受診を促していた。ところが、ロコモ度2のなかには外出できず、社会生活を送れないほど進行した患者さんが含まれていることがわかってきた。ロコモ度1は4600万人、ロコモ度2は1300万人いるとみられており、ロコモ度3は「580万人」に上る。――大勢の方が見過ごしているのかもしれません。松本 ロコモ度3でも全然痛みがない、運動器の機能は落ちているものの、生活できている方には不要だが... 「ステイホーム」でロコモ悪化も――07年から日本整形外科学会が提唱してきた「ロコモティブシンドローム」(ロコモ、運動器症候群)に、症状が重い状態をさす「ロコモ度3」が新たに加わりました。松本 これまでロコモになりかけている「ロコモ度1」、日常生活に支障をきたし、運動機能が落ちている「ロコモ度2」の2段階しかなかった。ロコモ度1の方には運動習慣をつけるなど努力してもらい、ロコモ度2では不調があれば受診を促していた。ところが、ロコモ度2のなかには外出できず、社会生活を送れないほど進行した患者さんが含まれていることがわかってきた。ロコモ度1は4600万人、ロコモ度2は1300万人いるとみられており、ロコモ度3は「580万人」に上る。――大勢の方が見過ごしているのかもしれません。松本 ロコモ度3でも全然痛みがない、運動器の機能は落ちているものの、生活できている方には不要だが、多

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