医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

変革期迎えた中国医薬品業界

競争入札で日系が初落札

第42回 手放しで喜べない恐ろしい状況

シード・プランニング 沈友敏

2020年10月15日号

 第3回の「量的購買」入札(中央政府主導の入札制度)は8月20日に上海市で行われた。全国から194社、56製品が参加したが、エーザイの末梢性神経障害治療薬「メチコバール」(メコバラミン)やファイザーの抗菌薬「ザイボックス」(リネゾリド)の価格が大幅な引き下げとなり、話題を呼んだ。 今回は、この第3回量的購買入札の結果などを紹介したい。 対象となったのは、糖尿病治療薬、高血圧症治療薬、抗アレルギー薬、抗精神病薬など56製品(81規格)。このうち、抗ウイルス薬のラミブジンについて、入札に参加した企業の提示価格が、国の設定した上限価格(入札前の公表)をオーバーしたため、無効となった。 その結果、55製品(79規格)が落札され、平均引き下げ率は53%だった。これらの製品の総売上高は226億元(3503億円)に上ると推計される。 入札に参加した194社のうち、外資系企業は23社...  第3回の「量的購買」入札(中央政府主導の入札制度)は8月20日に上海市で行われた。全国から194社、56製品が参加したが、エーザイの末梢性神経障害治療薬「メチコバール」(メコバラミン)やファイザーの抗菌薬「ザイボックス」(リネゾリド)の価格が大幅な引き下げとなり、話題を呼んだ。 今回は、この第3回量的購買入札の結果などを紹介したい。 対象となったのは、糖尿病治療薬、高血圧症治療薬、抗アレルギー薬、抗精神病薬など56製品(81規格)。このうち、抗ウイルス薬のラミブジンについて、入札に参加した企業の提示価格が、国の設定した上限価格(入札前の公表)をオーバーしたため、無効となった。 その結果、55製品(79規格)が落札され、平均引き下げ率は53%だった。これらの製品の総売上高は226億元(3503億円)に上ると推計される。 入札に参加した194社のうち、外資系企業は23社(43

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence