医薬経済オンライン

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腑分けなくば落ちゆく「旭化成」

ヘルスケア分野拡大の課題は「人材」と「前例主義」

2020年10月15日号

これからが真の正念場  3年連続の日本人受賞なるか?などと浮かれたノーベル賞週間は、無事、“6タテ”を喰らって終了した。リチウムイオン2次電池の開発という業績で去年、ノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰さんをめぐるお祭り騒ぎが、遠い昔のことのようで懐かしい。収束の見えない新型コロナウイルス禍と米中5G冷戦、科学すら政治に隷属させようとする陰湿な菅義偉政権という三重苦が、日本の経済界・産業界全体に得も言われぬ影を落としている。  吉野名誉フェローの存在によって会社のブランド力を高めたはずの旭化成も例外ではない。さらに同社の場合、日本のモノづくりの主軸である自動車産業の失速という影響が、三重苦に上乗せされた。世界的なクルマの需要の落ち込みと、「CASE」と呼ばれる環境&技術の大変革にトヨタ自動車をはじめとする各社... これからが真の正念場  3年連続の日本人受賞なるか?などと浮かれたノーベル賞週間は、無事、“6タテ”を喰らって終了した。リチウムイオン2次電池の開発という業績で去年、ノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰さんをめぐるお祭り騒ぎが、遠い昔のことのようで懐かしい。収束の見えない新型コロナウイルス禍と米中5G冷戦、科学すら政治に隷属させようとする陰湿な菅義偉政権という三重苦が、日本の経済界・産業界全体に得も言われぬ影を落としている。  吉野名誉フェローの存在によって会社のブランド力を高めたはずの旭化成も例外ではない。さらに同社の場合、日本のモノづくりの主軸である自動車産業の失速という影響が、三重苦に上乗せされた。世界的なクルマの需要の落ち込みと、「CASE」と呼ばれる環境&技術の大変革にトヨタ自動車をはじめとする各社が

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