医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

動き出した「次の特許切れ」への対応

第163回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2020年10月15日号

 昨年11月にセルジーンを740億ドルで買収したブリストル・マイヤーズスクイブは10月5日、心臓疾患の分子標的薬を開発しているマイオカーディアを131億ドルで買収することで合意したと発表した。前日の終値に61%のプレミアムを乗せた価格で、買収は年内に完了する見込みだ。最初の製品として米国で21年第1四半期の承認申請を見込むマバカムテン(一般名)は肥大性心筋症で開発されている。この疾患は心筋収縮関連タンパクの遺伝子異常によるものとされており、最初の適応は閉塞性の肥大性心筋症となる予定だ。非閉塞性の適応でも開発中のほか、遺伝性の拡張型心筋症の分子標的薬の開発も手がけている。 BMSは現在のトップ製品である抗凝固剤の「エリキュース」の米国特許が23年2月に切れる見込みであり、ジョバンニ・カフォリオCEOは、マイオカーディアの買収について、「我われの中心分野のひとつであ...  昨年11月にセルジーンを740億ドルで買収したブリストル・マイヤーズスクイブは10月5日、心臓疾患の分子標的薬を開発しているマイオカーディアを131億ドルで買収することで合意したと発表した。前日の終値に61%のプレミアムを乗せた価格で、買収は年内に完了する見込みだ。最初の製品として米国で21年第1四半期の承認申請を見込むマバカムテン(一般名)は肥大性心筋症で開発されている。この疾患は心筋収縮関連タンパクの遺伝子異常によるものとされており、最初の適応は閉塞性の肥大性心筋症となる予定だ。非閉塞性の適応でも開発中のほか、遺伝性の拡張型心筋症の分子標的薬の開発も手がけている。 BMSは現在のトップ製品である抗凝固剤の「エリキュース」の米国特許が23年2月に切れる見込みであり、ジョバンニ・カフォリオCEOは、マイオカーディアの買収について、「我われの中心分野のひとつである

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