医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

激動の時代の製薬企業 その戦略と事業価値

小野薬品 オプジーボで示された戦略の強み

急成長が生む不安は杞憂

2020年10月15日号

  小野薬品の20年度上半期決算は近いうちに発表となるが、新型コロナウイルス問題が経済活動に大きく影響した第1四半期は、売上高にコロナの影響はほとんどなく、営業利益は治験の遅れと営業活動経費の減少に伴う費用軽減によって増益要因になった。上半期決算も同様に増収増益になったとみられる。 第1四半期の売上高は749億1300万円で前年同期比1.3%増、営業利益は270億4300万円で35.3%増だった。期初に公表した20年度の通期予想は売上高3030億円、営業利益800億円だったから、第1四半期の達成率は売上高が24.7%、営業利益が33.8%になる。 第1四半期は4月の薬価制度抜本改革の影響で末梢循環障害改善剤「オパルモン」など長期収載品が大幅に落ち込むなどのマイナス要因があった。これを吸収して増収を果たしたのは、最大の製品である免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が好調を維持した...   小野薬品の20年度上半期決算は近いうちに発表となるが、新型コロナウイルス問題が経済活動に大きく影響した第1四半期は、売上高にコロナの影響はほとんどなく、営業利益は治験の遅れと営業活動経費の減少に伴う費用軽減によって増益要因になった。上半期決算も同様に増収増益になったとみられる。 第1四半期の売上高は749億1300万円で前年同期比1.3%増、営業利益は270億4300万円で35.3%増だった。期初に公表した20年度の通期予想は売上高3030億円、営業利益800億円だったから、第1四半期の達成率は売上高が24.7%、営業利益が33.8%になる。 第1四半期は4月の薬価制度抜本改革の影響で末梢循環障害改善剤「オパルモン」など長期収載品が大幅に落ち込むなどのマイナス要因があった。これを吸収して増収を果たしたのは、最大の製品である免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が好調を維持したた

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence