Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング
再認識する「ヘルスリスクコミュニケーション」の重要性
第86回 医療の情報発信は人々に届いているか
ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻 堀玲子
2020年10月15日号
東京都の「東京iCDC」が立ち上がった。「i」は感染症(Infection)の頭文字だということだが、iPhone、iPad、iPS細胞など、最先端を走っているネーミングと何か似通った命名意図が感じられる。本来は米国のCDC(疾病予防センター)のように国の予算で運営され、多くの情報発信を行う機関となるべきだったと思うが、都はそれを待てずに今回の発進となったのだろう。 米CDCは、今回の新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは、初期対応に一部誤りや不足な点が多々見られたものの、それでも日本の厚生労働省を含め、政府のサイトよりはるかに多岐に渡り、しかもわかりやすい情報発信を手がけている。感染症以外の分野でも、多くの健康情報を提供しており、グローバルで信頼されているチャネルである。 日本におけるコロナ対応に関しては、現在も各自治体に多くの決断が委ねられており、厚労省など中...
東京都の「東京iCDC」が立ち上がった。「i」は感染症(Infection)の頭文字だということだが、iPhone、iPad、iPS細胞など、最先端を走っているネーミングと何か似通った命名意図が感じられる。本来は米国のCDC(疾病予防センター)のように国の予算で運営され、多くの情報発信を行う機関となるべきだったと思うが、都はそれを待てずに今回の発進となったのだろう。 米CDCは、今回の新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは、初期対応に一部誤りや不足な点が多々見られたものの、それでも日本の厚生労働省を含め、政府のサイトよりはるかに多岐に渡り、しかもわかりやすい情報発信を手がけている。感染症以外の分野でも、多くの健康情報を提供しており、グローバルで信頼されているチャネルである。 日本におけるコロナ対応に関しては、現在も各自治体に多くの決断が委ねられており、厚労省など中央
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