医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

行き過ぎた「受診控え」コロナの大げさ報道をやめろ

第120回

2020年10月15日号

「この『7つの症状』が出たら、コロナ禍でも病院に行きなさい」という記事を『週刊文春』(10月8日号)に書いた。 ご存知のとおり、新型コロナウイルス禍による受診控えが続いている。日本病院会などの調査によると、4〜6月の間に赤字となった病院は6割を超えたという。とくに新型コロナ患者を受け入れている病院が深刻で、約8割が赤字だったそうだ。 9月末、取材で神奈川県の基幹病院のひとつを訪れた。正面玄関から入ると意外にも人がいっぱいだったので、迎えに来てくれた広報担当者に「患者さん、多いですね」と言うと、「そうでもないですよ。少しは増えて来ましたが、以前の水準には戻っていません」という答えが返ってきた。とくに高齢者は、いまも多くが医療機関での感染を恐れているようだ。 もともと医療機関は無用な受診が多いと指摘されてきた。待合室をサロン代わりにする人も多く、「あ... 「この『7つの症状』が出たら、コロナ禍でも病院に行きなさい」という記事を『週刊文春』(10月8日号)に書いた。 ご存知のとおり、新型コロナウイルス禍による受診控えが続いている。日本病院会などの調査によると、4〜6月の間に赤字となった病院は6割を超えたという。とくに新型コロナ患者を受け入れている病院が深刻で、約8割が赤字だったそうだ。 9月末、取材で神奈川県の基幹病院のひとつを訪れた。正面玄関から入ると意外にも人がいっぱいだったので、迎えに来てくれた広報担当者に「患者さん、多いですね」と言うと、「そうでもないですよ。少しは増えて来ましたが、以前の水準には戻っていません」という答えが返ってきた。とくに高齢者は、いまも多くが医療機関での感染を恐れているようだ。 もともと医療機関は無用な受診が多いと指摘されてきた。待合室をサロン代わりにする人も多く、「あれ

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