医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

自衛隊の非正規幹部による弊害④

第110回

琉球大学医学部 非常勤講師 照井資規

2020年10月15日号

「自衛隊員にとって秘密保全はなぜ必要か」(試験官) 「わかりません」(受験者)  陸上自衛隊に在籍した00年に筆者が受験した、陸士長から陸曹候補生になるための選抜試験で、筆記試験に引き続く口述試験の一場面だ。筆者を含め5人の受験者による集団面接だった。筆者は後に「わかりません」と答えた受験者が選抜試験に合格し、同じ陸曹候補生課程に進学してたことに驚いた。  防衛組織である自衛隊では、秘密保全は極めて重要だ。武器の性能や部隊の行動が仮想敵国に知られてしまうと、致命的な弱点となるからだ。陸曹になれるのは20人以上に1人という狭き門だ。口述試験の段階で秘密保全の重要性について即答できない受験者は、常識で考えれば「即不合格」となるはずだ。しかし、この受験者は合格してしまった。それは、銃剣道の選手として優秀... 「自衛隊員にとって秘密保全はなぜ必要か」(試験官) 「わかりません」(受験者)  陸上自衛隊に在籍した00年に筆者が受験した、陸士長から陸曹候補生になるための選抜試験で、筆記試験に引き続く口述試験の一場面だ。筆者を含め5人の受験者による集団面接だった。筆者は後に「わかりません」と答えた受験者が選抜試験に合格し、同じ陸曹候補生課程に進学してたことに驚いた。  防衛組織である自衛隊では、秘密保全は極めて重要だ。武器の性能や部隊の行動が仮想敵国に知られてしまうと、致命的な弱点となるからだ。陸曹になれるのは20人以上に1人という狭き門だ。口述試験の段階で秘密保全の重要性について即答できない受験者は、常識で考えれば「即不合格」となるはずだ。しかし、この受験者は合格してしまった。それは、銃剣道の選手として優秀だっ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence