想定次第で結果がブレる「エミシズマブ」

Pharmacoeconomics ━療法の価値━

想定次第で結果がブレる「エミシズマブ」

第63回　血友病A療法の経済的評価の異様（①②❸④）

2020年11月1日号

▽新しい作用機序で血友病A療法に新風を吹き込んだエミシズマブは、市場変化も生んでいる▽2018年の適用拡大：インヒビターのない患者管理の経済的評価はしかし、好対照の結果になった▽高額な第Ⅷ因子製剤との比較は、想定、条件設定によってその結果が大きく左右される【出典】 Institute for Clinical and Economic Review, Valoctogene Roxaparvovec and Emicizumab for hemophilia A : Effectiveness and ValueDraft evidence report, 2020年8月26日Zheng-Yi Zhou, et al., Model of short- and Long-term outcomes of emicizumab prophylaxis treatment for persons with hemophilia AJ Manag Care Spec Pharm. 2020年9月　静注ではなく皮下注射、週2〜3回必要だった投与を4週に1回も可能とし、インヒビター（抗体）産生を減らすうえに出血管理にも優れる。第Ⅸa、第Ⅹ因子に働きかけて第Ⅷ凝固因子の働... ▽新しい作用機序で血友病A療法に新風を吹き込んだエミシズマブは、市場変化も生んでいる▽2018年の適用拡大：インヒビターのない患者管理の経済的評価はしかし、好対照の結果になった▽高額な第Ⅷ因子製剤との比較は、想定、条件設定によってその結果が大きく左右される【出典】 Institute for Clinical and Economic Review, Valoctogene Roxaparvovec and Emicizumab for hemophilia A : Effectiveness and ValueDraft evidence report, 2020年8月26日Zheng-Yi Zhou, et al., Model of short- and Long-term outcomes of emicizumab prophylaxis treatment for persons with hemophilia AJ Manag Care Spec Pharm. 2020年9月　静注ではなく皮下注射、週2〜3回必要だった投与を4週に1回も可能とし、インヒビター（抗体）産生を減らすうえに出血管理にも優れる。第Ⅸa、第Ⅹ因子に働きかけて第Ⅷ凝固因子の働き

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